股関節が痛いとき、安静にすべき?
股関節に痛みがあると、
「なるべく安静にしておいた方がいいのかな?」
と考える方は少なくありません。
ところが、世界のガイドラインでは少し違う考え方が示されています。
変形性股関節症には「まず運動」
国際的に有名な OARSI(国際変形性関節症学会) のガイドラインでは、
変形性股関節症に対して “まずは運動をしましょう” とはっきり推奨されています。
具体的には、次のような運動が挙げられています👇
- 筋力トレーニング:股関節まわりを支える筋肉を強化
- ストレッチ:関節の動きを保ち、硬さを防ぐ
- 有酸素運動:ウォーキング、水中運動、自転車など関節にやさしい運動
- ヨガや太極拳:呼吸と動きを合わせ、心身を整える
つまり「手術や薬に頼る前に、まず運動を取り入れること」が世界基準になっているのです。
運動療法のうれしい効果
運動療法はただの“体操”ではありません。
研究からも、次のような効果が報告されています。
- 痛みの軽減
- 動きがスムーズになる
- 歩く・立つなど日常動作が楽になる
- 手術の時期を遅らせる可能性
もちろん、無理をする必要はありません。
大切なのは 「動かしながら守る」 という考え方です。
動くことが一番のケア
股関節が痛いとき、じっとしているよりも、
「自分に合った運動を少しずつ続けること」 が股関節を守る最大のケアになります。
不安な方は、専門家に相談しながら自分に合った運動を取り入れてみてください。