薬や注射だけでは骨は強くならない

骨粗鬆症の治療では薬や注射が使われることがあります。
しかし、それだけでは骨は十分に強くなりません。

骨を強くするには「負荷=運動の刺激」が必要です。

実際に、週2回の筋トレと軽いジャンプを8か月間続けた研究では腰の骨密度が 約3%増加 したという報告もあります。
運動は骨そのものを丈夫にするだけでなく、股関節を含む関節の安定性にも深く関わっています。


骨を強くし、股関節を守る運動

「骨粗鬆症」と「変形性股関節症」は一見別の病気のように思えますが、実はどちらにも共通して大切なのが 運動 です。

  • 骨粗鬆症では:骨密度を高める
  • 変形性股関節症では:股関節周囲の筋肉を強くして関節の負担を減らす

研究では、週3回・半年〜1年の運動が腰や股関節の骨密度改善に有効 であると示されています。

さらに、筋力がつくことで股関節の動きが安定し、痛みの軽減や歩きやすさの改善にもつながります。


薬や注射は補助、運動が主役

骨を強くし、股関節を守るために必要なのは、以下の3つを組み合わせることです。

  1. 運動(筋トレ・階段昇降・ウォーキングなど)
  2. 栄養(カルシウム・ビタミンD・たんぱく質)
  3. 薬や注射(医師の指導のもとで)

ただし、薬や注射はあくまで“補助”。
骨粗鬆症にも変形性股関節症にも共通して言えるのは「運動こそが主役」 だということです。

運動は骨を強くするだけでなく、筋力とバランス感覚を養い、転倒予防や股関節の悪化防止にもつながります。


股関節痛に悩む方へのエール

「もう歩けなくなるのでは…」
「この先、痛みが続くのでは…」

そんな不安を抱えている方も少なくありません。

しかし、運動は骨と股関節にとって “希望” です。
無理のない範囲から少しずつ続ければ、骨は応えてくれますし、股関節も守られていきます。

未来の自分のために――
今日から小さな一歩を始めてみませんか?