回復システムとは
身体には本来、環境の変化や負荷に適応し、自らバランスを取り戻そうとする力が備わっています。当院でお伝えしている「回復システム」とは、その力が働きやすい状態をどのように整えていくかを体系的に捉えた考え方です。
痛みや不調は単一の原因によって起こるものではなく、構造・神経・循環・呼吸など複数の要素が重なり合った結果として現れます。回復システムでは、これらを切り離さず、身体全体の働きとして捉えることを重視しています。
回復力は「高める」ものではない
回復力は外から無理に高めるものではありません。もともと備わっている機能が十分に発揮されていない状態が続くことで結果として回復が滞っているケースが多く見られます。
当院では回復力を引き出そうとするよりも、回復を妨げている要因を見極め、取り除くことを大切にしています。これが回復システムの基本的な考え方です。
回復を妨げる主な要因
身体の回復がスムーズに進まない背景には、いくつかの共通した要因があります。
- 自律神経の過剰な緊張や切り替えの不調
- 呼吸や循環の偏り
- 局所的な負荷の集中や代償動作
- 休息が取れていない状態が続いていること
これらは単独で存在するのではなく、互いに影響し合いながら身体全体のバランスを崩していきます。
全身のつながりとして身体をみる
回復システムでは痛みのある部位だけに注目することはありません。骨格、筋膜、内臓、神経、呼吸などは互いに影響し合い、ひとつのシステムとして働いています。
そのため、症状が出ている場所と実際に調整が必要な場所が一致しないことも少なくありません。全身のつながりを前提に身体をみることで回復の流れが生まれやすくなります。
状態に応じて変化する回復のプロセス
回復の進み方には個人差があり、同じ方でも時期によって変化します。体調や生活環境、精神的な緊張なども回復プロセスに影響を与えます。
回復システムでは一定のゴールや期間をあらかじめ設定するのではなく、その時々の身体状態に応じて調整を行います。変化を評価しながら進めていくことが重要だと考えています。
施術における回復システムの役割
回復システムは特定の手技や方法を指すものではありません。施術全体の判断軸として機能します。
- どこに介入するか
- どの程度の刺激が適切か
- いま身体が求めている調整は何か
これらを判断するための土台が回復システムです。
回復しやすい状態を整えるということ
当院が目指しているのは症状を一時的に抑えることではありません。身体全体のバランスを整え、回復力が自然に働きやすい状態をつくることです。
その結果として、痛みや不調が軽減したり、身体の使い方が変化したりすることが期待できます。
当院が大切にしている考え方
回復システムの根底にあるのは身体を信頼するという姿勢です。無理に変えようとせず、身体が本来持っている調整能力を尊重します。
一人ひとり異なる身体の状態に合わせて、その時点で必要な調整を行うこと。それが当院の考える回復システムです。